「あの人の歌、どのようにして録音されているのか?」
そんな疑問にお答えするコーナーがあったらnana民のみなさまのお役に立てるのではと思い始めてみました!
最初なので、自己紹介も兼ねて自分のnana録環境から紹介させていただきます。

今後は、他の公認クリエイターさんたちにもお話を伺って、録音環境について紹介させていただこうと思っています!
サウンド例
まずは今回紹介する環境で録音したこちらのサウンドをお聴きください。
解説
それでは、聴いて頂いたサウンドで使用した機材、録音方法、サウンド調整について解説します。
使用機材


使用機材は次の通り。
マイク | audio-technica AT2020 |
オーディオインターフェース | IK Multimedia iRig PRE HD |
ポップガード | SE ELECTRONICS POP SHIELD |
リフレクションフィルター | marantz SOUND SHIELD |
機材の詳しい解説は別の機会に行いたいと思います💡
機材のポイント
マイクは入門用として定番のコンデンサーマイク AT2020 。
オーディオインターフェースは小型で持ち運びにも便利で、iPhone へ Lightning ケーブルで直接繋げることができる iRig PRE HD を使っています。
アタックの強い発声をすることが多くボフりやすいため、ポップガードは必須です!(洗えるので金属製にしています)
部屋が狭く部屋鳴りも気になるのでリフレクションフィルターも外せません!
録音方法
コンデンサーマイクによる歌の録音方法については、nanaマガジン編集長としても有名なこいた。先生によるこちらの動画を基本にしています↓
ポップガードはメインボーカルを録音する距離に合わせて調整しています。
これ以上近づくと低音が大きくなりすぎてしまうのですが、nanaの現在のバージョンでは低音をカットする術がないので、これより前に近づかないよう止める役目も持たせています。
メインボーカルを録音する位置が決まったら、nanaアプリのマイク画面で入力音量を調整。
一番大きい声を出したときにレッドゾーンを振り切れないようになるまでスライダーを下げていきます。
レッドゾーンに入っていても振り切れていなければOKです。


コーラスはメインボーカルより後ろから聞こえてくるよう、録音もメインボーカル録音時から10cmほど後ろに下がって録っています。
音の輪郭が丸まり、リフレクションフィルターから外れて反響した部屋鳴りがほどよく混ざり、メインボーカルになじみやすい音に仕上げる狙いもあります。
サウンド調整
エフェクトはメインボーカルもハモリも Echo (Arena) の65%(初期値)にしてあります。


同じ曲の中でリバーブ系(空間的に響く効果)のエフェクトは種類が異なるものを混ぜると違和感が出たりするので統一した方が無難です。また、エフェクト量もちょっと変えるだけで聞こえ方が大分変ってしまいますので、統一した方が無難です。
たくさん録音を重ねる時にいちいち設定し直さなくて済むので、何もいじらない初期値のままで聴いてみて特に気にならなければそのままが良いでしょう。
次にサウンド調整メニュー。


ポイントはパワフルをMAX!
パワフルは大きすぎる音を抑え、その分全体の音量を持ち上げることで、大きい音と小さい音と音量差を縮めて太い音を作る、コンプレッサーというエフェクトの効果を与えているようです。



僕の主な歌唱スタイルではアタックの強い発声が多く、そのままだと音量差が目立って聞き心地が悪くなってしまうので、いつもパワフルMAXです!
このサウンドではマイク音量を0にまで下げており、それだけでもパワフルMAXによる音割れは回避できていますがまだ音量を小さくする必要があったため、前の画面のvolumeでさらに音量を下げて調整しています。
クリアは、この曲のボーカルは輪郭がはっきりしていて声がよく通るような音色だったので、高音が耳障りにならないギリギリまで上げました。
Panは、メインボーカルは0%固定で、コーラスで左右に振る場合は中央の音とは被らずに、かつ、外に行きすぎて浮かない程度の70~90%あたりを狙っています。
以上が僕のnanaでの録音環境でした。
もしサウンドを聴いてみて「これくらいの音質で録音できたらいいな」と思いましたら、ぜひこの記事を参考に機材を揃えてみたり、サウンド調整してみてはいかかでしょうか。
録音した自分の歌がもっと好きになれると思います✨
もし「この公認クリエイターさんの録音環境を知りたい!」「私の録音環境を紹介して!」などございましたら、本投稿のコメント、質問箱、または、当サイトお問い合わせまでお気軽にご連絡ください♪
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