「あの人の歌、どのようにして録音されているのか?」
そんな疑問にお答えするコーナー!
第2回はオクトさんにご協力いただきました!
サウンド例
まずは今回ご紹介する環境で録音したサウンドをお聴きください。
解説
それでは、聴いてい頂いたサウンドで使用した機材、録音方法、サウンド調整について解説します。
使用機材
使用機材は次の通り。
マイク | iPhone6S | 本体マイク |
イヤホン | audio-technica | ATH-CK350X |
録音場所
普段はカラオケの一室で録音されていることが多いそうです。

いつもジャンカラを利用しています
マイキングのポイント
iPhone6Sのマイク(収音部)は本体左下にありますが、マイク(収音部)から口元までの距離は基本 15cm 、マイクの向きは自分の体に対して平行になるように持ち、声自体もマイクに向けて(斜め下に向けて)歌うというよりも、画面に声を当てるように歌っているとのこと。





収音部に向けて声を発するのが一般的なマイキング方法ですが、あえてこのような向きで録音しているのは意外ですね。



私は高校時代、英語部という部活に所属していて、英語でプレゼンテーションをしたりディベートをする活動をしていました。特に英語の発音の中では「p」、パ行は破裂音になり、息でボフっとした音が入ってしまうので、その際にマイクの持ち方として、自分の体に対して垂直に持つのではなく、平行に持つように指導していただきました。



この向きだと音がこもってしまいそうな気もしますが、オクトさんのパワフルな声量と抜けの良い高域成分豊かな発声でこそなせるワザかもしれませんね!



あと、こもったようにならないように、録音時は必ず iPhone ケースを外しています!
録音時のポイント
出来るだけ通して歌いたいというこだわりから、マイクまでの距離は基本の 15cm に対して A,Bメロではもう少し離して、サビで近付けているとのこと。(サビは伴奏も音が大きくなるし、こちらも音圧が大きくなるので、A,Bメロから近付けているとサビで突然音が小さくなるので。)
また、音量差の激しいラウドな歌唱の時には、歌いながらマイクまでの距離を微調整したりしているそうです。
録音時、録音後の音量調整
- まず、録音時の音量調整を メロディは大体①、ハモりは② の設定で録音。


- その後サウンド調整で、メロディは大体③、ハモりは④になりますが、伴奏の音量にもよるので、都度違ったりするのが現状だそうです。





『NEXUS』の場合はほぼ上記に準拠していますが、何せ重ねた回数が多かったので、オクターブユニゾンの部分などは、更に音量を小さくして(最初の録音時のvolumeを下げて)録音しています。
サウンド調整
紹介サウンドはなんと全てノーエフェクト!
カラオケの部屋自体が反響してしまうので、エフェクトを使用してしまうとお風呂場で録音しているようになってしまうので、普段のサウンドもほぼノーエフェクトで録音しているものが多いとのことです!
サウンド調整画面ではパワフルを少し上げています。


nanaアプリのサウンドづくりでのこだわり
オクトさん「これは私個人が勝手に決めている事なのですが、その楽曲をフル尺(通し)で歌えないと歌えていると思えない人間なので、まずは音量調整を気にせずに通しでメロディを歌って、問題なく歌える(サビでバテないなど)という事を確認します。それから、通しで歌ったサウンドを聴いて、iPhoneのマイクが大きな音で音量を勝手に調整したりしてしまうので、突然音が小さくなったりする所を録音中の歌っている時に手動でvolumeをいじったり、やむを得ず別録りにしたりなどしますね。私の全ての投稿はnana録音の為、ミックスなどをしないので、そういった臨場感も含めて楽しんでいただければとは思っています。」
以上がオクトさんのnana録環境でした。
もしサウンドを聴いてみて「こんな音質で録音できたらいいな」と思いましたら、ぜひこの記事を参考に録音、サウンド調整してみてはいかかでしょうか。
録音した自分の歌がもっと好きになれると思います✨
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